ハイロウズ4枚目のオリジナルアルバム、
バームクーヘン
私の中では名盤中の名盤、バームクーヘン。もう本当に名盤。捨て曲なんてものは一切なく、最高のパンクロックアルバムとなってます。何回、何百回と聴いたことか!
そして、とにかくレコーディングの手法が凄いんですよ。このアルバム、音がもの凄くゴツゴツしてるんですね。それがまた面白くて、実際にレコードで聴いてみるとライブ感がとても凄い音質なんです。
・自分たちの自前スタジオ「アトミック・ブギー・スタジオ」でディレクターなどの音楽関係者を一切入れずに、メンバーの5人だけで収録
・マイキング(各楽器の音を拾う位置を決める作業)も長年の感覚で行い、全て一発録り。なので、ミックス作業するときはギターなどのソロ演奏部分はみんなで自分のマイクを切って、出番が来たら一斉にオンにするなどして各パートを各メンバーが作業する
・最後のマスタリングは世界最高のマスタリングエンジニアであるボブ・ラディックがいつものように行う
レコーディングからして何をするにもライブ感がすごいですよね。カッコいい。

A面
- 罪と罰
- チェンジングマン
- 二匹のマシンガン
- モンシロチョウ
- ハスキー(欲望という名の戦車)
- ダセー
- 見送り
B面
- 死人
- 彼女はパンク
- ガンスリンガー
- 21世紀のフランケンシュタイン
- ガタガタゴー
- 笑ってあげる
- バームクーヘン
片面7曲で全14曲になってるんです。ほとんどは片面6曲なんですけど、今回は多めになってますね。もちろんレコードなので収録数の限界は決まっているため、単に曲数が多いという訳じゃなくて一曲一曲がシンプルに短めだったのもあります。
彼女はパンクに関しては曲数が足りなくて急いでヒロトが作ったみたいです。
私がハイロウズの曲の中で最も好きな曲が、罪と罰。
なんでしょうね、うまくは言えないですけど、カッコいい。それだけです。断トツです。
このバームクーヘンは神様とか宗教とか、常識とか普通とか、そんな胡散臭いものを吹き飛ばしてる1枚なんですよね。まぁ、パンクってそういうものなんですけど、このアルバムが真骨頂だと感じてます。だけど、子供でも聴きやすい音楽。相変わらず素敵すぎる。
ガタガタゴーはマーシーの曲でマーシーが歌ってるんですけど、禁止用語がしっかりと入ってるのも良いですね!もちろんその部分はピー音でモザイクかかってますけども。
落ち着かないなら大麻でも吸えよ
くたびれたんならシャブでもやれよ
結局のところ退屈なんだろ
最後の曲の「形」を歌ったバームクーヘン。
アルバムの名前にもなってるんですけど、私の知ってる限りでは現在のクロマニヨンズも含めて、TRAIN-TRAINとこのバームクーヘンの2つしかアルバムと曲が合致してるの無いんですよ。たぶん。
だからといって何もないですけど・・・!
まぁ、とにかくカッコいいアルバム。

帯の裏側はようやくハイロウズで全部埋まりましたね。3枚目のアルバムまでは勝手にストーンズらの告知してましたからね。
ちょっと残念な気持ちがあるのは否めない!
唯一、ジャケット裏面のバームクーヘンはちょっと食べられちゃってるんです。なんか、好きなんですよねこういうの。
レコードのラベルもインナーもそのままのバームクーヘンなのに、裏面だけ欠けてる。不思議ですよね。意味はないんでしょうけど、こういうの好き。

レコードの真ん中にしっかりとバームクーヘン。もちろん、オリジナルレコードです。
というか、ブルーハーツもハイロウズもクロマニヨンズも、オリジナルレコードしか買ってないです。その時の音源が聴きたいから!
だからブルーハーツのレコードは3枚目のTRAIN-TRAINまでしか持ってないんですよね。その当時の時代の流れで4枚目のBUST WASTE HIPからはCDしか発売されなかったんです。一応は数年後に〇周年復刻盤として何回かレコードになってますけども。そのうち買えばいいかなって思っちゃったりしてます。どうせ買いますけど!
最後に
ハイロウズの尖ったロックンロールは最高ですよ。
ハイロウズの動画をYouTubeで観ますけど、どの動画にもコメントには同じような事が書かれてるんです。私も共感できるものがありまして。
ちょっと、死ぬまでロックのリスナーである私の偏見を言いますね!
最近テレビで見るロックは、上手く歌おうとか、キャッチ―なメロディーを作ろうとか、深みのある歌詞にしようとか、売れる事だけを考えてる商業ロックというか、聴いてもそれが浮き彫りになりすぎて気持ち良く聴けない。
やたらと高い声で歌ったと思えば低い声で歌ったり、美声を聴かせたいのは分かるけど何も感じない。古い人間の私からすれば、気持ち悪さまで感じてしまう。
キャッチ―なメロディ、もちろん全然良いんですけど、ガチャガチャしすぎて疲れる。ノれないし、踊れない。ロックを聴いてて自然に体が動かないってなに?って思うまである。
歌詞も「何か月も考えて作りました」とか言ってるけど、聴く側にとってはどうでもいいんだよね。それを言っちゃうと、曲をすんなり聴けないし、じゃあその人の他の曲は大したことないの?ってなっちゃうんですよ。余計な邪念が邪魔をする。
私が思うロックってもちろん普通とか当たり前なんて無くて、常にその時に生まれてくるものではあるんです。そして、聴く側は自然に気持ちよく聴けて心を持ってかれちゃうものだと思うんです。子供に戻っちゃうというか、子供のままでいられるというか、難しい事なんかどうでもいいというか。
だから、子供な気持ちや感覚でも自然と楽しく聴けるのがロックだと思ってます。
はい、以上です。
どこかで書こうとは思いましたけど、ここで書いちゃいましたw
人それぞれ思うところはありますけどね、私はこう思います。
さて、ハイロウズの名盤どうですか?
是非とも全部聴いてほしいですけど、いつも言う通りサブスクはないので買うか借りるかしかありません!
私は店でジャンジャン流しながら朝の仕込みとかやってるので、一緒にいるスタッフはほぼ強制的に覚えつつあるという・・・。素晴らしい!w
それではまた!
暴食!!
特製バームクーヘンは禁断の味!!