こんばんは!日々レコード聴きながら晩飯作ってる店長Kです。
レコードのある暮らし
って、色んな所で見かけますよね。
レコード。とってもいいんですよ。本当に。
どうしてこんなにも素晴らしいものがあるのに、ほとんどの人は聴かないんだろうって思うほどです。
テレビじゃダメなんです。
イヤホンじゃダメなんです。
CDでもスマホでもダメなんです。
不思議なんですよね。
本当に聴かないと分からない。
便利じゃないですよ。手入れも必要です。大きいです。保管場所も確保しないとです。
買うのにもレコード屋。中古ショップの端っこの方にひっそりと置いてあったりするほど。
でも、針を落としたら興奮が止まらない。
音楽を聴いて、感動するんです。
私は初めてレコードを聴いたとき、涙が止まらなかった。
全身を包み込むような今までに感じたことのない優しい、けどドスンとくるような不思議な感覚。そして、目の前で演奏してるかのような感覚。ごく僅かな雑音さえも聴こえてくるような繊細さ。何もかもが素晴らしい。
「味」がある。
音楽を聴くのが好きならば、一度はレコードで聴いてみても良いんじゃないかなって思うんです。
もちろん、現代の音楽をレコードで聴くことはほとんど無理でしょう。稀にレコードを出してるアーティストもいますけど。最近の音楽、特に日本や韓国などのポップミュージックをレコードで聴くのは物理的に無理ですね。そもそもレコードを出してないので。
でも、ジブリのようにあえて今になってレコード盤として出したりと、意外と色んな音楽もあったりするものなんです。
ただ、音楽は永遠に不滅ですから、たとえ古い音楽だとしてもそれはきっと素晴らしいものなんです。
オールディーズロックでも、クラシックでも、カントリーやフォーク、ブルースや歌謡曲、昭和の日本の音楽などたくさんあります。
そこまでして聴きたくはない!
って思うのはもったいないなって。
最近は何かと便利な時代になってます。とても良いことですよね。
でも私は、アナログだからこそ素晴らしいものがあると思うんです。
便利というものに頭が支配されるのが本当に良い事なのか。そう思う時が多々あります。
手紙。
書いたことはありますか?
私が学生の頃はまだガラケーですら持ってる人の方が珍しい時代。高校2年頃に半分の生徒がガラケーを持ち始めた感じです。
当然メールやラインなんてありませんから、手紙交換というものが主流でした。恋人とは手紙交換や、交換日記などでしたね。
今となってこそ何が良かったって、その人の「字」です。
当たり前ですけど、人によって字というものは全然違います。そして、どのような気持ちで書いているのかも分かってくる。その人の性格や、どんな人なのかなっていう楽しみもありました。小さな紙に、どうでもいいことから大切な想いまで、自分の手で書く。
一言で終わるなんて当然無くて、学生なので休み時間毎に交換するんです。その間に小さい紙に1枚、あるいは2.3枚と書く。
その時によっては、書くためのペンも色が違ったり、紙も違ったり。
手紙の折り方も人それぞれで、ちゃんと折って相手に渡すんです。
その人が書くからこそ、そこに本当の想いや感情が滲み出てくるんですよね。
「味」がありました。
今は便利な時代。
誰もが気軽に一瞬で相手に届けれる時代。
自分で相手に物理的に渡すこともなく、電波を使ってひとっ飛び。簡単ですよね。
決まったフォントで一言だけ送ったり、スタンプでやり取りしたり、これはこれで良いもんです。
ただ、それは誰が書いてるのかって思う時があります。もちろん、それはその人なんですけど、誰が送ってきても同じ「字」。良いのかも知れないんですけど、すごくつまらない。
レコードや手紙だけじゃなくて、そういうのってたくさんあるんですよね。
このままどんな時代へ向かって行ってしまうのか。本当に更に便利な社会で良いのか。不思議な気持ちになります。
当時、スマホは歩く辞書って言われてました。
でもどうですか?知識は増えてますか?
増えてるのは共有だけじゃないですか?
人は変わってないんですよね。身の回りが変わっていってる。これも不思議な感覚です。
私は噛めば噛むほど「味」の出るものに魅力を感じます。
「味」ってきっとそうなんだなって、分かってるような分かってないような。
人によって変わる「味」。
うん、悪くない。
それではまた!